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  3. 2021年5月23日

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中古マンションの引き渡し時の確認を怠ると、後からトラブルに発展するケースは珍しくありません。
しかし、引き渡し時にどのようなトラブルが発生しやすいのか分からない方も多いですよね。
そこで今回は、中古マンションの引き渡し時の確認ポイントと引き渡し後に起こりやすいトラブルについてご紹介します。

□引き渡しを行う際の確認ポイント

引き渡しを行う際に買主が確認するべきポイントをご紹介します。

1つ目の確認ポイントは、管理組合及び管理会社に提出する書類についてです。
引き渡し時には、区分所有者変更届、入居届、管理費等口座振替用紙の3枚の書類を提出します。

これらの書類を提出しないと、売主に請求が届いてしまうなどのトラブルに発展する可能性があります。
そのため、書類を受け取り次第、すぐに記入して、忘れず提出するようにしましょう。

2つ目の確認ポイントは、設備保証についてです。
原則として、売主は引き渡しを行った後に、その設備を保証する必要はありません。
なぜなら、売買契約の項目に「契約時の状況を引渡まで維持する」という文言があるからです。

また、購入したマンションにまだ前居住者がいる場合、「引渡確認」が行われます。
この時、付帯設備表を持参する必要があります。
これを持参することで、双方の契約の認識違いによるトラブルを防げます。

□引き渡し後に起こりやすいトラブルと対処法

次に、引き渡し後に起こりやすいトラブルについて、対処法をご紹介します。

1つ目は、騒音によるトラブルです。
騒音に関しては、実際に生活を始めるまで分からないことが多いです。

そうなると、売主は買主から損害賠償を請求されたり、契約解除を求められたりする可能性も少なくありません。
特にマンションは、隣の部屋との距離が近いので、生活音やペットの鳴き声などが聞こえやすいです。
しかし、常識の範囲内の騒音であれば、売主が責任を取る必要はありません。
買主から契約解除を求められても、平然な態度で要求を断りましょう。

2つ目は、隣人によるトラブルです。
隣人がゴミ部屋で異臭が漂っている、何かとクレームをつけてくるなどの場合、売主は事前に買主にそのことを伝えておく必要があります。

なぜなら、そのような隣人トラブルで裁判を起こされると、売主側が負ける可能性が高いからです。
隣人トラブルはとても深刻な場合が多いので、引き渡す際に買主に事情を伝えるようにしましょう。

買主側も、これらのことを事前に確認しておくようにしましょう。

□まとめ

買主売主問わず、お互いが気持ち良く新生活をスタートするためには、引き渡しの際に後のトラブルに発展する確率を減らしておくことが大切です。
松本市にお住まいで中古マンションをお考えの方は、引き渡し時には今回ご紹介した点に気をつけるようにしましょう。

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