空き家は、全国に約846万戸存在し、全住宅の1割以上(平成30年住宅、土地統計調査より)を占めています。
このままでは、更なる空き家の増加が見込まれるでしょう。
空き家問題の解決法として、空き家を活用するという方法があります。
当社が、塩尻市にお住まいの方に、空き家の活用方法を解説します。
□空き家の活用術
空き家を活用する方法として5つ、具体的にメリットやデメリットと一緒に説明します。
1つ目は、空き家を修繕して賃貸として活用する方法です。
賃貸を貸し出すことで収入を得ることができ、家賃をリフォーム代や固定資産税に当てられるので、理にかなった方法になるでしょう。
しかし、賃貸は多数あるため、買い手をつけるまでが大変です。
人口が多く、賃貸需要の高い場所で工夫を凝らしながら行うべきでしょう。
2つ目は、シェアハウスとしての活用方法です。
住居する人数が多くなるため、家賃収入が安定して入ってきます。
しかし、同じ空間を共有するシェアハウスは、クレームが多数あることも予想がつくでしょう。
相応のリノベーションや家具の購入を行う必要があるため、投資向きの活用法ではないことに注意しましょう。
3つ目は、民泊経営です。
管理会社に管理を任せることで、簡単に管理ができることが最大のメリットです。
しかし、民泊経営は、リスクがつきものです。
制限された稼働日の180日で得られる収入は、うまくいけば管理費以上に稼げますが、そうでなければ赤字になるので、非常にリスクが高い方法です。
4つ目は、解体して、土地を活用する方法です。
建物の老朽化が進んでいる場合は、こちらがおすすめです。
貸地やコンビニチェーンなどに土地を貸し付けて、毎月、賃料の収入を狙う手もあります。
人口減少に伴い、需要が低下している地方での貸地には気を付けましょう。
5つ目は、土地活用を行わず、売却に踏み切る方法です。
売却が確定すれば、賃貸などと異なり、リスクは小さくなります。
□活用する際の管理や運営は?
空き家を活用する方法として、5つの活用法を説明してきました。
次は、空き家を提供する際の悩みを解決していきましょう。
例えば、皆さんが現在、空き家を所有されているとします。
その空き家を新たな人へ売却や引き渡しを行う場合「どのような状態で渡せば良いのか」お悩みになるのではないでしょうか。
*リフォームは必要?
まず、空き家の状態を調べましょう。
概ね、破損や不備がなければ、クリーニングのみで大丈夫です。
しかし、他人に提供するのに相応しくないほどの破損や劣化が進んでいる場合は、軽くリフォームを行う方が賢明です。
リフォームをどのくらい行うかは、その後の活用方法に応じて考えれば良いでしょう。
しかし、解体費やリフォーム代は高額になることも多いです。
都市部では家賃が高額な場所でなければ収支計算が合わなくなるため、あらかじめ計画を立ててから行うと良いでしょう。
空き家を解体し、更地にする方法もあります。
この際の活用方法は、事業用に貸し出しを行う他、駐車場経営を行えます。
活用方法や空き家の状態に応じた選択を行いましょう。
*活用方法に応じて異なる注意点
賃貸や民泊として貸し出すには、管理業務には管理会社をつけましょう。
住宅宿泊事業法では、民泊施設の管理業務は義務付けられています。
シェアハウスとして賃貸に出す際にも、面倒な管理業務を行わず、安心して賃貸に出すことができます。
また、建て替えて売りに出す場合は、空き家があるエリアについての市場調査を行うべきでしょう。
これは、収支計画の一環であり家賃の高額な都市部でないと収支が合わなくなる場合があるからです。
本当にリフォームを行う必要性はあるのか、しっかり検討した上で建て替えを行えば、失敗するリスクは低下します。
更地にする場合も、市場調査を行うことをお勧めします。
いざ、更地にしても借り手がいなければ、意味がありません。
安易に更地にするリスクは、高いことを頭に入れておきましょう。
以上で紹介してきたように、空き家をリフォームや解体する際は、あらかじめ計画を立ててから慎重に行いましょう。
また、当社でも不動産の査定を行なっていますので、ぜひご活用ください。
□まとめ
今回は、空き家の有効活用術とその注意点を解説しました。
当社は、月間70〜100万件の購入のご依頼をいただいております。
空き家を売却する方法を選ばれた方にも、活用されることを選ばれた方にも、信頼と実績による丁寧なサポートをさせていただきます。
ぜひ、些細なことでもご相談ください。