前回は住宅ローンの返済計画を立てる際のポイントをご紹介させて頂きました。
住宅ローンの返済は何十年にも渡って支払い続けるものです。
当然、生活が圧迫されない範囲で考えなくてはいけませんが、返済期間は短い方が総返済額を抑えることが可能です。
今回は返済期間を短くするメリットとその方法についてご説明したいと思います。
・返済期間を短くするメリット
(1)返済にかかる年利を少なくすることができる
当然の話ですが、住宅ローンには年単位で金利がかかり、その分返済額は増えてしまいます。
支払う期間を短くすることで金利分のお金を節約することが可能ということですね。
特に住宅の購入金は大きい額ですので、1年の短縮でも100万円近くの節約になる場合もあります。
(2)老後の生活への不安を無くすことができる
住宅の購入時ではあまり想像ができないかもしれませんが、老後にまで返済をするとなると収入が少なくなる分、経済状況が大きく変わってしまう可能性が高いです。
それだけでなく、年齢を重ねると病気などのリスクが高まり急な出費が必要となる可能性も。
これらの理由から、働き盛りの頃に返済を進めてしまうというメリットは大いに考えられます。
・返済期間を短くする方法
(1)金利タイプを組み合わせる
前回の記事でもご紹介した変動金利制と固定金利制を組み合わせることでそれぞれのデメリットを軽減することが可能です。
例えば、返済額の半分を固定金利、もう半分を変動金利とすることでローンにかかる金利を抑えつつ、金利が上がった時のリスクも低減することができます。
こうすることで抑えられた金利の分返済期間を短くすることが可能になる可能性が見えてきますね。
(2)繰り上げ返済やボーナス時加算などのお得な返済方法を利用する
ボーナス返済は馴染みがあるかもしれません。年に数度でる賞与の月だけ返済額を大きくする返済方法です。
これならば生活を圧迫することなく返済を進めやすくなりますね。
繰り上げ返済とは、元金の一部を先に支払ってしまう返済方法です。
元金の支払いを先に済ませてしまうので後の支払いにかかる金利まで減らしてしまうことが可能になります。
もちろん、早い時期に繰り上げ返済を行った方が金利分節約することが可能になってきます。
いかがでしたでしょうか。
返済期間は住宅ローン返済の重要なポイントの一つです。
生活に支障の出ない範囲で短くすることで節約できる金額は相当なものなので、ぜひご一考頂ければと思います。
2017年04月22日(土)